2012年~2015年 主要都市別一世帯(2名以上)あたりの消費金額でダントツの第一位「金沢」。金沢を有する石川県がなぜアイスクリームの消費量が日本一なのか。

そんな話を聞かれた裏付けを取りたく、石川県へ。
まず、石川県の八月の最高気温が27度であり、30度を超えないところが大きな要因なのはあたりがついていた。30度を超えると、アイスクリームより、氷系の消費に切り替わる。沖縄・那覇市はアイスクリームの消費が日本で最下位なことからも察することができる。
もうひとつ気になっていたのが、地元の方々に聞いていた、地元スーパーの驚愕の割引展開である。

なんと、毎週必ずアイスが半額の日があるというのである。他の地方にも似たような事例を聞くが、半額はあまりみかけられない。どう考えても利益が無い、または赤字になるはずである。
冷凍物流は常温と違って、それだけでもコストが高い。さらに売り場での管理コストもバカにならない。
アイスクリームに賞味期限はないが、それでも売り手側は莫大な数を仕入れなければ、いろんなコストは下げられるはずがない。
お客様の購入が確実視されるからできることであろう。
卵が先か鶏が先かというような状況にはなるが、ここに明確な消費量第一位の秘密が隠されていると考える。
売り手:大量仕入れ大量販売。
買い手:大量購入、大量消費。


最初は個包装のアイスも半額だったようだが、現在はマルチパックのみになったことからも、その辺の事情が伺える。

地元のスーパーだからこそ、石川県民の嗜好に合わせた販促をかけているからこその現象であろう。
