

台湾出身で、現在群馬県前橋市で、点心や台湾カステラなどのスイーツを手がける女性点心師の、繊細な技術が光る胡椒餅。台湾夜市のナンバー1グルメと称されるが、このきめ細やかな仕事はそれらを凌駕するほどの極上品を生み出す。

胡椒餅と聞くと日本人には馴染みが無く、「胡椒でまぶしたお餅?」のようなイメージの方もいますが。中国語で「餅」は「サクサク食感」を現わす言葉。
パイのように、小麦生地を何重にも重ね合わせて作られた生地で、粗びき黒胡椒とネギを包んだ肉餡を窯で焼き上げるのが「胡椒餅」。石窯やオーブンで焼き上げる事で、じっくりと火が通り外はパリっと香ばしく、中の肉餡からは大量の肉汁があふれ出る。


まるでフランスパンをちぎった際のような断面だが、本当に外はパイのようなサクサクとした生地の食感が楽しめる。肉塊の表面に浮かんだ肉汁が見られるが、同時に胡椒餅の由来となった黒コショウの粒も確認できる。コショウは一般的な肉まんより多いのはわかるが、決して胡椒餅と言い切るほど黒コショウ味ではない。肉と肉汁の旨味と甘みが強い分、この黒コショウが、肉のくどさを取り除き、全体の味をスマートに仕上げている。
台湾でも胡椒餅を食べる事が多いが、ひとつひとつの味が違ったり(当たりはずれ?)、サクサク生地なの?と思わず聞いてしまうほど”のっぺり”としたものもあったが、天香の「胡椒餅」は、サクサク食感の生地に粗びき黒コショウが香る肉汁溢れる肉餡が詰まった「傑作」と呼ぶにふさわしい胡椒餅と感じました。これは多くの人に味わって欲しいと懇願し今回出店頂きました(ご当地グルメ研究会)
1)ご当地中華まんの冷凍冷蔵販売店
2)ゲスト出店店舗(アツアツの中華まん、ご当地まん提供店)